消費税増税。
前回の5%から8%に上がった時に、話の分からない取引先が居たことを。
ある客先は
「ウチは客と5%で契約しているんだから、増税後も5%しか払わない」
と言い、ある客先は
「見積書は5%だったんだから(増税後でも)5%にしろ!」
と言った。
これらは事業者であり、個人消費者では無い。
前者は結構、大きな会社の人間だったのにこんなことも分からないのかとびっくりした。
ざっくり言うと事業者は客から預った消費税から仕入先に支払った消費税を引いた差額を納税するだけだから損も得もしない(簡易課税は別だけど)。
最終的に消費税を負担するのは個人消費者だからだ。
なので客から預った消費税が仮に5%で、増税後に仕入れたから支払った消費税が8%だとしても、差額を納めるだけなので損も得も無いのにバカなことをいうやつが居るのだ。
8%に増税後なのに5%しか支払ってもらえなかった場合、ウチは(105÷108)×100を売上高にしなくてはならないので実質、値引きしたことになるのだ。
本体価格が100万円だとしたら、約2万8千円の値引きだ。
納税額を下げて逃げることは出来ない。
客先の理不尽な行為で、ウチが損するだけなのだ。
上記の時は客先の経理担当者に電話をつないでもらって、客先の発注担当者に消費税の仕組みの説明をお願いし、それで解決した。
大企業の社員でもバカは居るもんだと思ったが、よくよく考えてみるとウチみたいに何でもやるわけじゃ無いから、仕組み的に専門バカになり易いのかなとも思った。
ただ消費税の仕組みなんて一般常識だと思うんだけどね。
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