東京◯大煮込み
最初は太田和彦さんが著書「居酒屋大全」で、「山利喜」、「大はし」、「岸田屋」の三店を東京三大煮込みだと書き、その後、「宇ち多〝」、「大阪屋」が加わって五代煮込みになった様だ。
まだネットどころかガイドブックもろくに無い時代、こう言った本で知った店への憧れは今では考えられないくらい大きかっただろう。
俺も若かりし時、デートのために「ぴあマップ グルメ」で必死に調べたけど、当時は、まぁ、知り合いの口コミの方が中心だったもんなぁ。
逆に今は自分の行動範囲外でもブログなどで美味しいといわれるお店の情報が手に入るから、いつまでも○大煮込みにとらわれている必要も無いだろう。
さて上記の5店舗の中で俺が行ったことがあるのは「山利喜」だけ。
それも最近。
正直、美味しいとは思わなかった。高いし。


山利喜のもつ煮込み。パンも頼んで。
で、五大煮込みには上がってないけど、自分が食べて美味しかったと思うのは
「もつ焼き じんちゃん(本郷三丁目)」
「鳥勝(立会川)」
「お山の大将(立会川)」
「秋元屋(野方)」
「みたかや酒場(森下あるいは菊川)」
など。
それぞれスタイルが違うからどれが一番とは言えないけど、単純に食べて美味しさのインパクトが有ったのは「もつ焼き じんちゃん」。
ここの煮込みは本当に美味しい。
味噌味系。
特にその日の入店客トップ4に入ると豆腐の代わりにアゴ(タンモト)が入り、これがまた美味しい。安いし。
問題はプレッシャーが強いこと。
食べ終わると来て良かったと思えるんだけど、行く前は「食べたいけど、どうしよう?」と迷うんだよな。

じんちゃんのもつ煮込みホネ入り(現在は撮影禁止)。
「鳥勝」は煮込みは普通の値段だけど、串焼き、刺身が異様に安くて、モツ自体のレベルが高い。
そして、煮込みも美味い。
シロに脂が付いたままのやつ。
ただ、冷めると分かるけど、うま味調味料が入ってる。
ここをどう思うかだ。
後は開店前の行列に後から仲間が割り込み合流するストレス。
平日の開店前に行けたら一番幸せなお店だ。

鳥勝のもつ煮込み。脂がぷるぷるだけどしつこくは無い。

二人以上なら豆腐、野菜入りで、二人前よりボリュームがある煮込み豆腐がお得。
「お山の大将」の塩煮込みも安くて美味い。
塩系って意外と無いし。
ここは冷蔵庫にかかってるサービスメニューが超お得。
酎ハイ類も曜日によってと言うかほぼ毎日、サービス価格。
串焼きは大ぶり。
ただ、俺みたいな長っ尻は歓迎されないようで、飲み続けていてもよろしく無い模様。


お山の大将の塩もつ煮込み。上下のどちらかはサービス品で200円だったと思う。
「秋元屋」はここ三年くらいほぼ毎週、行っている。
サイドメニューも充実してるし、チューハイ類が炭酸瓶が別に来るスタイルなので、お店の人が入れる氷の量に一喜一憂する必要が無いのが良い。
煮込みは色んな部位が入ったタイプで牛スジが沢山入っていると嬉しい。
豆腐だけ、玉子だけも注文できるし、煮込みライスも美味しい。
煮込み界の優等生って感じ。




秋元屋の煮込み。
盛る人によって風景が違う。

煮込み豆腐。

煮込み玉子。

煮込みライス。ボリュームもまずまずあり、締めに使える。
みたかや酒場はまさに大衆酒場と言う名がふさわしいお店。
煮込みはシロにたっぷり脂が残っていて胃腸が弱い人には重いかも。
味も濃い目で個性が強い。


みたかや酒場のもつ煮込み。かなり脂が強い。
以下、他のお店の煮込みフラッシュ。
船橋の一平のもつ煮込み。
ここのは癖が強くて好き嫌いが分かれるだろう。
豆腐入りも出来るし、自分は肉豆腐が好き。

一平の煮込み。

肉豆腐。
浦安市場の横に有る焼肉屋、大同苑の牛筋煮込み。
CP良くて美味しいけど、混んでるのでゆっくり飲食できないのが玉に瑕。

大同苑の牛筋煮込み。
追記
加賀屋本郷本店の煮込み。
加賀屋って一段下に見ていたけど、この煮込みは美味かった。
値段はそれなりだけど、ここに行ったら煮込みはマストだな。

加賀屋本郷本店の煮込み。
山城屋酒場(住吉)の煮込み。
汁なしタイプ。この手のも美味しいが、この量で450円はちと高く感じる。
甘味タイプ。

山城屋酒場(住吉)の煮込み。
カネスの煮込み。
フワが入っているので癖がある。一平のに似ている。
これで400円は高いなぁと思った。このお店はツマミをあまり食べない人が来るお店のようだ。

カネスの煮込み。