東京・町中華チャンポン。
こちらのブログに興味深い記述がある。
【shinmoeのブログ チャンポン麺、東京に進出】
>どうしてこんなところに、という場所に「昔からありました」風情で構えている店は多い。
>しかし、それは嘘だ。
>私が上京してきた1976年当時から、実はチャンポンという汁麺はあった。あったが、それはチャンポンという食い物ではなかった。通常の中華麺にとろみをつけた炒め物がごそっと乗っているものを勝手にチャンポンと詐称していただけである。
これが東京の町中華チャンポンだ。
また、町中華探検隊(一応、自分も隊員)が出した書籍「町中華とはなんだ」に以下の記述がある。
>西荻窪の「大宮飯店」のご主人が、チャンポンを見たこともないのに、自分の想像だけで作ったというのだ。
(町中華とはなんだ Kindle版 №1870より)
恐らく東京の町中華で出されるオリジナル・チャンポンはこのような、チャンポンって汁麺があるらしいぜって所から独自に考案され、またそれを教えられた人が普及してきたのだろう。
自分は(1960年代後半生まれ)は高校生くらいの時期に東京で長崎チャンポンを経験しているので、大人になって自由に外食するようになってから東京・町中華チャンポンを注文した記憶は無い。
どうしてもまがい物に思えてしまうので。
でも、いま改めて東京・町中華チャンポンの事を考えると、これは歴史的に記録を残しておくべきメニューでは無いかなと思えてきた。
町中華の方々が、まだ見ぬ名物料理を想像して作ったオリジンなのだから。
都内の町中華チャンポン大全なんて本が出たら面白いなと思う。
試しに食べログで地域を絞って町中華らしき店のメニューをチェックしてみたら、ほぼほぼ、チャンポン(チャンポンメン)がメニューにある。
こりゃ同人誌にしても作るの大変だぞ。
誰か頑張って作ってみてね。