ビールとの付き合い。
当たり前だけど苦いとしか感じなかった。
次はグッと時間が経ち入社式の時。
銘柄は忘れたけどキリンラガーだったと思う。アサヒスーパードライが発売される二年くらい前で、ドライが出るまではキリンが圧倒的にシェア締めてたから。
まぁ、この時も美味いとは思わなかったな。高卒で入ってるから未成年だし(今は、当たり前だけど未成年に会社が酒を飲ませる事は無い)。
そして茨城の工場に配属されて度々、飲む機会が有った(今は~以下略)。
まだ、美味いとは思わなかったが、たまたま生まれつき酒が強かったので飲むこと自体はどうって事なかった。
一回、職場の飲み会でどんどん継がれて潰されろうになったけど、腹が一杯になって苦しくなっただけで吐きはしなかった。そういやあの頃の飲み会にはコンパニオン呼んでたな。一人が城之内早苗似だから「あじさい橋」を歌ってもらった。上手だった。
就職した翌年だったと思うがソフトボール大会があり、その時に余ったアサヒスーパードライの缶ビールを貰って飲んだのがドライ初体験。何故かその時は生臭く感じたのでしばらくドライは敬遠していた。
その頃は部屋で軽く飲むことが有って、その時は缶ビールで確か700mlくらいの大きさのサントリーのだったかな?好んで選んだのではなくたまたま近場の酒屋で売っていた一番大きいのがそれだったから。
その翌年、東京に異動になり実家に戻る。同期、同僚と飲みに行くようになる。やっとこの辺で合法だな。
その頃はアサヒスーパードライが大ブームで色んなメーカーから「ドライ」が出ていたがしばらくすると他のメーカーの物は消えた。
大体、どの店で頼んでも生ビールはアサヒスーパードライ。
今じゃ信じられない話だけど当時は生ビールは季節もので冬は飲めなかった。売れ行きが悪いと悪くなっちゃうから店が扱わなくなるのだ。
なので当時は1年中、生ビールが飲める店は、それだけでレアもの扱いだった。
俺たちは冬も生ビールを飲みたかったので炉端焼きごっつあんに何度も要望を出して、結果、生ビール取扱期間が延長され、いざそうなったら他のお客さんも注文するので1年中置いてくれるようになった。世間一般の店も、いつの間にか通年で取り扱うようになった。
同時期、美味しんぼでスーパードライ全否定、エビスビールこそ本物のビール論が展開され、若い俺はあっさり影響された。ドライは極力拒否。エビスを置いていれば分かってる店的と単純に思ってた。お恥ずかしい。
経験値が上がるにつれて、エビスは単独では美味いけど重い。1杯で十分。ドライは夏場に飲むのに向いている等、時と場合によってチョイスすれば良いんだと分かってきた。と言っても複数種類の生ビールを置いている店は少ないけど。
時は流れて現在、夜飲む時、ビールは殆ど飲まない。基本、チューハイ。
但し、休日のランチでビールを飲む癖が出来た。
その時は瓶ビール。
中華そばみたか、七面鳥に通うようになって癖になったのだ。
なにより瓶ビールは生ビールにあるメンテ不行き届きによる生臭さ、注ぎ方下手による量が少ない問題などの外れが無い。
瓶ビールの中ではキリンラガーが一番。プレモルは甘すぎるし、ドライは先に書いた通り夏場以外には軽すぎる。
結局、初体験の相手に戻ったって訳か。